
杭州湾紹興新城区概況 |
紹興市概況
紹興市は、経済成長の著しい中国の東南部沿海地区、長江デルタ地帯の南部に位置する。悠久の歴史を有する風光明媚な古都であり、古くから各界著名人を輩出してきた。紹興市の総面積は約7,901平方キロメートル、人口はおよそ430万人で、淅江省の経済先進都市として1978年政府に認定された対外開放24都市の一つであり、経済都市ベスト30にランキングされている。紹興市の代表的な産業は紡織・染色・酒造・食品加工・半導体IC・電子通信・バイオテクノロジー・精密機械・精細化学工業等である。
現在までに紹興市は外資系企業が約2,000社を越え、総投資額約80億ドルに上る外資の誘致に成功、主にアメリカ・日本・韓国・ドイツ・イタリア・香港・台湾等の企業を誘致している。2002年、全市のGDP(国内総生産)は928.77億元、1人当たりGDPは平均21,428元に達し、地方財政収入は39.62億元、全体の固定資産投資は367.48億元で、全市の輸出入貿易総額は38.70億ドルに達した。2020年までに、紹興は杭州湾紹興新城区を含め、人口100万の大都市の建設をめざす。歴史文化と現代文明を融合し、自然風景と都市景観が反映された環境保護最優先の大都市を構想している。
中国のWTO加盟により、中国へ進出する海外の企業は後を絶たない。中国は今や世界の「生産工場」になりつつある。紹興市は大都市・上海に近接し、その製造工場的な役割を果たし、グローバルな戦略を取り入れている。
このような状況の下、誘致の対象を国内企業だけでなく外資系企業にまで広げ、更に外資系企業誘致の範疇を、外国企業や国内の外資系企業の誘致、市内企業と海外企業の業務及び資本提携の促進、外国人技術者の招致等、幅広い観点で捉えている。そして、その中から戦略的に焦点を絞った誘致活動の展開に力を入れている。
1.地理的条件
紹興市は、東は東シナ海の国際港湾都市・寧波まで100キロ、西は観光都市・杭州市まで60キロ、北は中国最大の商業都市・上海市まで車で約2時間半の230キロの距離に位置する。高速道路は上海・杭州・紹興・寧波の4都市を結んでいる。また鉄道路線は上海市から紹興市を経由して東の寧波市まで延びており、交通は大変便利である。
2004年度着工の杭州湾海上大橋は2007年完成予定。大橋を通行することで蘇州までは120分、上海までは90分に短縮され、「グレーター上海」は2時間圏内となる。また、紹興市から40分の杭州国際空港は、日本からの直行便が開通間近。日本とのアクセスの良さに加え、航空貨物物流の良さも大きな利点となっている。
2.地形・地質
開発区は平野部に属し、海抜は平均4.7m。地形は広く、平野や河川が多い。東部と南部は山地であり、地勢は南から北へ低くなる。紹興の地層はおよそ第4期海浜沖積層に属していることから地盤が硬く、過去に地震が発生した記録は無い。
3.気候
紹興は亜熱帯気候に属し、四季の区別がはっきりしている。
@ 年平均気温:16.7℃ ------------------- 過去最高気温:39.5℃
過去最低気温:−10.1℃
A 冬季平均気圧:767ミリバール------------- 夏季平均気圧:752ミリバール
B 月間平均最高湿度:87% --------------- 月間平均最低湿度:63%
C 年平均湿度:80%
D 風向き:東向きの風(台風の影響は少ない)
E 最大風速: 29m/秒
F 年平均降水量:1,460mm ------------------ 年間最大降水量:2,182mm
年間最小降水量:922mm
G 1日の最大降水量:345.2mm ------------- 1時間の最大降水量:59.7mm
H 最大積雪量:240mm ------------------------ 初雪は12月頃
*最近は地球温暖化の影響で、降雪量が減少している
I 市内は河川が多く、水を十分に蓄えることが可能。また、東シナ海まで10キロの位置
にあるが、過去に洪水を記録したことはない。
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