
3.インフラ施設 |
1.交通運輸
海運 市庁所在地は国家10大港湾の1つである南通港より30キロの地点にあり、当港は日本、韓国、香港との間に直通のコンテナ定期便がある。また内陸フィーダー線が上海港との間で連絡運送しており、輸出入はここを拠点として、各国・各地域へ、または各国・各地域から輸送される。
道路 204号国道、寧通高速道路、203、325号省道、工事中の寧啓高速道路などの道路が開通している。東西南北をつなぐ一、二級道路ネットワークも整っている。上海と濾寧高速道路をつなぐ蘇通長江道路大橋が間もなく着工する。この橋が開通すれば、通州から上海市内まで現在3時間のところが、90分間に短縮される。
航空 南通空港は市内からわずか6キロの地点にある。北京、広州、アモイなどへの国内便が開通している。
鉄道 全国鉄道運輸の大動脈・隴海鉄道につながる新長(新沂−長興)鉄道が通州市内まで敷設される予定。開通後の交通状況の改善が期待される。
2.水利・電力・通信
排水 地上水、地下水の資源はともに豊富で、水質優良地区における給水能力は7.5万トン/日。雨水と汚水を分流して排水している。
蒸気 熱電工場が1社あり、年間50万トン以上の蒸気を提供している。
電力 市内の電力は華東電力ネットワークより供給される。企業の必要に応じて、二重回路型の電力を供給することもできる。工業用、生活用ともに電力供給は充分である。
通信 プロセスコントロール電話、携帯電話、国際長距離電話、国内長距離電話、電報、テレックス、FAXなどが整い、全市をカバーするブロードバンドネットが構築されている。公衆マルチメディア通信網により、インターネットに接続することもできる。
公的サービス デパート、金融、ホテル、病院、学校、幼稚園、住宅マンション等、インフラ設備は全て完備している。

4.自然条件と環境質量 |
地質 江海平原地区に属する。地層は主に紛砂土層で、土の表面から数メートルは粉質粘土、粉土である。土の深いところは主に粉砂、細砂である。地耐力10‐13トン/平方メートル、土壌構造は比較的単純で安定している。
気候 亜熱帯モンスーン気候に属し、四季変化がはっきりしており、気候は温暖湿潤である。雨水が豊富で、日照量も多く、年間平均気温は16.4℃、一年間の降雨量は1,042ミリ。
水文 通州は長江と東中国海に臨み、市内全域で川と一体化しており、1年を通じて水害も干ばつもない。長江の史上最高水位は5.573メートル(1997年)、黄海の満潮時の史上最高水位は5.3メートル(1997年)である。
空気 市内の環境空気質量は国家規定の2級基準より良好である。二酸化硫黄の年平均値は0.014メートルg/立方メートル(2級基準0.06メートルg/立方メートル)、窒素酸化物0.013メートルg/立方メートル(2級基準0.08メートルg/立方メートル)、総浮遊物質量は0.101メートルg/立方メートル(2級基準0.20メートルg/立方メートル)である。市内農村の環境空気質量は2級基準に達している。
水質
(1)地面水−市内の通楊運河、九(土于)港、通呂運河、通啓運河、団結河、新江海河の水質は省人民政府規定の3級水質基準に達している。
(2)地下水−深井戸の観測では、18項目の水質基準が国家地下水水質規定の基準に達している。
(3)市街地飲用水−市街地飲用水水源の水質合格率は100%であり、水質基準の各項目も国家の「生活飲用水衛生基準」に達している。
騒音 市内の交通道路の騒音平均値は67.5db(A)で、国家道路交通騒音基準を下回る。

5.人材 |
■通州市は教育事業が発達している。全市には公立小中学校が227校あり、その内、江蘇省通州高級中学、西亭中学、江蘇省平潮高級中学は国家級の普通モデル校である。また、江蘇省通州職業高等学校は国家重点職業学校である。
■企業従業員の平均学歴は高卒以上。雇用面では実力を重視し、人材バンクの形成に努めている。科学技術の人材と大学、専門学校の卒業生1.7万人を導入し、現在各業界の4万人余りの人材チームを有している。豊富な労働力資源と質の良い人材は、通州の各業界関係者を引き付ける最大のポイントである。
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