
二.交通事情 |
1.
港湾
日照港と嵐山港は国家一級の開放港であり、世界の100余港と通航している。日本、韓国と香港及び国内の重要港との間に定期船、コンテナ船が開通している。日照港は中国10大総合港、また世界10大エネルギー源輸出港の一つであり、15−30万トンクラスの船舶が停泊できる。嵐山港には全国最大の液体化学品バースがある。現在、両港を合わせた石炭、化学品、コンテナ、雑貨などのバースは22箇所あり、年間取り扱い能力は2170万トンに達している。日照開発区内に位置する日照港西港区にはチップヤードと雑貨埠頭が完成、コンテナ埠頭と客船埠頭を建設している。
2.
鉄道
日照港に繋がっているエン石鉄道(エン州−石臼所)は西へ向かい、西安で隴海鉄道と合流し、中国の東西大動脈の一つになっている。さらに西へ国境を越えてオランダのロッテルダムに至り、アジアとヨーロッパ大陸を連結する。1995年7月、日照は国家当局により新ユーラシア大陸鉄道の東方起点と定められた。既に、日照から北京、済南、鄭州までの列車を開通しており、西安、上海までの路線は間もなく開通される見込みである。
33
航空
日照から車で青島国際空港までは110キロ、連雲港空港までは100キロで、両方とも2時間以内で到着できる。青島空港はソウル、東京、大阪、香港、マカオ、北京、上海など62の国内外航空線路が開設されている。両空港を通して、日照は内外各地との連絡が便利になった。
4.
道路
日照は道路が非常に便利であり、204、206国道が南北に貫通している。222本の省道が日照で交差して開発区と連結する。京滬高速道路に結ぶ日東高速道路は既に竣工した。同江から三亜までの同三高速道路(沿岸高速道路)は日照を青島、連雲港と連接した。日東高速と同三高速を連結する日照は北の北京へも、南の上海へも、西の内陸の各省へも便利である。

三.インフラ事情 |
1.
電力
日照は電力が十分である。既に220キロボルトと110キロボルトを主とする給電システムが供用されており、開発区への配電には余裕がある。投資額52億元の日照発電所は開発区内にあり、一期工事は99年に完成、二期工事竣工後は容量が240万KVAとなり、電力供給は十分に満足できる。
2.給水
日照は華東地区の豊水区の一つで、河が多く、ダムも多い。飲用水は質がよく、100%合格している。開発区内の給水能力は日量15万トンである。
3.
通信
開発区には3万端子のプロセス制御交換機があり、国内、国際電話と電報、ファックス、移動通信、ポケットベル、インターネット、マルチメディア通信など多種類の通信業務を提供している。ユーザーに対するグループ交換とブロードバンドなどのインターネットサービスも経営している。
4.
渉外機構及びサービス施設
開発区には金融保険、税関、商品検査、シッピングエージェントなどの渉外サービス機構が揃っており、外国企業に便利なサービスを提供している。区内には病院、学校、文化施設、幼稚園、デパートなどがそろっており、「林灘」、「碧海」、「観海苑」の三つの住宅団地は環境がよく、住みやすい場所である。また、既に竣工したアパート、戸建住宅、オフィスビル、工場などが用意されており、投資者は買うことも借りることも出来る。
5.
建物、緑化、道路建設
開発区の建設済の建物面積は110万平方メートルで、そのうち住宅は65万平方メートル、事務用20万平方メートル、工場建物は25万平方メートルである。
竣工した区内の道路は11本あり、面積は100万平方メートルである。緑化面積は80万平方メートルで、緑化率は38%、一人当たりの緑化地は16平方メートルである。全体的に「緑化優良、開放形式、生態化、ガーデン式」という特徴を形成している。
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